Challenge

#27 新潟県農業大学校の学生さんと「ゆきん子舞」を収穫しました!

岩塚製菓は美味しいお米で米菓を作り続けていくため、地域の農家や学校とともに様々な施策に取り組んでいます。2024年には、新潟県農業大学校の学生との共同プロジェクトである「ゆきん子舞」を用いた実証実験を開始。日本の農業の未来を担う学生を応援し、猛暑に強く、多収で米菓の加工にも適した品種の栽培拡大に向けて動き出しました。
ここでは2024年9月に行われた稲刈りの様子を紹介します。

「ゆきん子舞」田植えの模様はこちら

2023年は記録的な猛暑により、全国で米の品質が落ち、多くの農家を悩ませました。今後も日本の夏は農作物にとって過酷な猛暑となる可能性があり、米づくりのあり方を見直していく必要があります。

そこで岩塚製菓は、新潟県農業大学校と共同で暑さに強く、多収穫ができるお米の栽培実験を検討。多収であり食味も豊かである「ゆきん子舞」を実験米とし、実証実験をすることにしました。
対象ほ場で収穫したお米は岩塚製菓が全量を買い取るという契約を締結、参加する学生を募ったところ、2年生の星野楓登(ほしの・ふうと)さんが立候補してくれました。
こうして岩塚製菓と新潟県農業大学校の共同プロジェクトが立ち上がりました。

2024年の夏も全国的に猛烈な暑さとなりましたが、幸いにも新潟県農業大学校の田んぼの稲は大きなトラブルもなくすくすくと育ちました。星野さんは環境負荷を低減するために、対象の田んぼに有機質肥料を使用(化学肥料と併用)。また地球温暖化の原因の一つと言われているメタンガスの発生を抑制するため中干し(稲を丈夫にするために一時的に田んぼの水を抜くこと)期間を対照と比較し、1週間延長するなどの試験的な取り組みを実行しながら栽培を行いました。

栽培管理のことを振り返って星野さんはこう話します。
「中干しを延長することによりメタンガスの削減にチャレンジしましたが、粘土質な土壌なので予想以上に大きなひび割れができたりして苦労しました」

そして迎えた収穫のシーズン。新潟県農業大学校には、近隣の田んぼでは品質の高い米が続々と収穫できているという報告が寄せられていました。
新潟県農業大学校での収穫は9月3日に行われました。早生である「ゆきん子舞」は8月末には収穫が可能な状態にまで育っていましたが、台風10号に伴う大雨の影響で予定よりもやや遅れて刈り取りました。

穫れたお米は全部で2400kg(対象の田んぼは48アール)。とても美味しそうなお米です。

収穫したお米は、約束どおり岩塚製菓が全量買い取り、美味しい米菓へと加工します。

「頑張ってここまで育ててきました。ぜひ美味しいおせんべいにしてください」(星野さん)

岩塚製菓は星野さんからの思いを引き継ぎ、大切なお米を使って美味しい米菓を作っていきます。